「そろそろホームページ、リニューアルしたほうがいいのかな」。ふと、そう感じたことはないでしょうか。会社のホームページは一度作って終わりではなく、何年か経つと必ずこの問いに向き合うタイミングがやってきます。
問題は、その「そろそろ」が具体的にいつなのか、何をきっかけに動き出せばいいのかがはっきりしないことです。この記事では、リニューアルを考えるべきサイン、よくあるきっかけ、そして「目的なきリニューアル」で陥りがちな失敗について整理します。
リニューアルを考えるサイン
公開してから一度も手を入れていない、担当者も分からないというホームページは珍しくありません。ホームページは、家や車と同じように、時間が経てば経つほど手を入れるべき箇所が増えていきます。何年も同じ状態のまま放置されているサイトには、いくつか共通したサインがあります。
- スマートフォンで見ると崩れる、または文字が小さくて読みにくい
- 会社のロゴやカラー、パンフレットなど他の販促物とサイトの印象がずれている
- 更新のやり方が分からない。担当していた人がすでに退職している
- 同業他社のサイトと見比べて、見劣りすると感じる
- サイト経由の問い合わせや応募が、以前より明らかに減っている
どれか一つでも当てはまるなら、リニューアルを検討し始めるタイミングです。ただ、「気になる」と「今すぐ着手すべき」は別の話でもあります。次の章では、実際に依頼につながりやすい、具体的なきっかけを見ていきます。
よくあるきっかけ
VECTにご相談いただくリニューアル案件には、いくつかの典型的なきっかけがあります。
見た目が古い
公開から5年、10年と経つと、デザインの流行りも、閲覧環境も変わります。当時は最新だったサイトも、今見ると「古い」印象を与えてしまうことがあります。見た目の古さは、会社の信頼感にも直結します。特に、初めて会社を知る人にとっては、サイトの印象がそのまま会社の印象になりがちです。
スマホ対応が不十分
今はサイトへのアクセスの大半がスマートフォン経由という会社がほとんどです。数年前に作られたサイトは、パソコンでの見た目を優先して作られていることが多く、スマホでは文字が小さい、ボタンが押しにくい、読み込みが遅いといった問題が起きがちです。これは単なる見た目の問題ではなく、機会損失に直結します。
成果が出ていない
サイトはあるのに、問い合わせにも採用にもつながっていない。これもよくあるきっかけです。原因は見た目ではなく、多くの場合、「誰に何をしてほしいサイトなのか」が設計されていないことにあります。この点は後の章で詳しく触れます。
事業や情報の変化
新しいサービスを始めた、店舗を増やした、社名やロゴを変えた、扱う商材が変わった。こうした事業側の変化に、サイトの情報が追いついていないケースも多くあります。この場合は、デザインを一新するというより、情報の更新・追加が主目的になることもあります。
ありがちな失敗 — 見た目だけ作り直して目的がない
リニューアルでいちばん多い失敗は、「なんとなく古くなったから、おしゃれに作り直す」だけで終わってしまうことです。見た目は新しくなったのに、問い合わせは増えない。数年後、また同じ理由でリニューアルを検討することになる。これでは同じことの繰り返しです。
見た目を新しくすること自体は悪いことではありません。ただ、それだけを目的にすると、「なぜ変えるのか」という肝心な問いが置き去りになります。デザインが新しくなったサイトと、成果が変わったサイトは、必ずしもイコールではありません。
何を目的に置くか — 誰に、何をしてほしいか
リニューアルを始める前に決めておきたいのは、「このサイトに、誰に、何をしてほしいのか」です。問い合わせを増やしたいのか、採用の応募を増やしたいのか、あるいは会社の信頼感を伝えることが目的なのか。目的によって、力を入れるべきページも、必要な機能も変わってきます。
たとえば問い合わせを増やしたいなら、事例やお客様の声、料金の見せ方が重要になります。採用が目的なら、社員の声や働く環境の紹介が要になります。目的を最初に決めておけば、デザインの方向性も、掲載する情報の優先順位も、ぶれずに決められます。
進め方と、部分改修という選択肢
リニューアルの進め方は、おおよそ「現状の課題整理→目的の設定→構成・デザインの設計→制作→公開」という流れになります。ここで大事なのは、いきなりデザインの相談から入らないことです。まず現状のサイトの何が課題で、何を達成したいのかを整理してから、デザインや機能の話に進むほうが、結果的に遠回りになりません。
また、必ずしも全ページを作り直す必要はありません。トップページだけ、あるいはスマホ表示だけを改修するという部分改修も、現実的な選択肢です。予算やスケジュールに制約がある場合、まず反応の悪いページや目に触れる機会の多いページから手を入れ、効果を見ながら段階的に広げていくやり方もあります。
費用は、全面リニューアルか部分改修か、既存のシステムをどこまで活かすかによって大きく変わります。ページ数が多い、独自の機能が必要といった場合は当然費用も上がります。仮に、既存デザインを活かしたスマホ対応の改修だけであれば全面リニューアルより費用は抑えられますし、逆にページ数や機能が増えれば、その分見積もりも上がっていきます。金額の大小より、目的に対して必要な範囲かどうかで判断することが大切です。
まずは「なぜ変えたいか」を言葉にすることから
リニューアルのきっかけは、見た目の古さでも、スマホ対応の遅れでも、成果が出ていないことでも構いません。大事なのは、きっかけをそのまま「見た目を新しくする」だけで終わらせず、「誰に何をしてほしいか」という目的まで言葉にしてから着手することです。
VECTでは、現状のサイトを拝見したうえで、リニューアルが必要か、部分改修で十分かも含めてご提案しています。ホームページを「つくって終わり」にしないための考え方はホームページは「つくって終わり」じゃないの記事でも、費用の内訳はホームページ制作の費用相場と内訳の記事でも触れています。まずは現状の課題を整理するところからで大丈夫ですので、コーポレートサイト制作のページもあわせてご覧いただくか、お気軽にご相談ください。