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アクセス解析で最低限見るべき数字 — 数字に振り回されないために

「アクセス解析を入れてはみたものの、正直、どこを見ればいいのか分かっていません」。ホームページやSNSを運用している方から、よくいただく相談です。逆に、数字は毎日チェックしているのに、何をどう改善すればいいのか分からず、結局は「なんとなくの勘」で判断してしまっている、というケースも少なくありません。

アクセス解析は、見すぎても、見なさすぎても、うまく機能しません。この記事では、まず最低限どの数字を見ればいいのかを整理したうえで、数字に振り回されずに「次の一手」につなげる読み方を紹介します。

数字を見すぎて動けない、見なさすぎて勘に頼る

アクセス解析まわりの悩みは、大きく2つのタイプに分かれます。

ひとつは、数字を見すぎて動けなくなるタイプです。Googleアナリティクスには非常に多くの指標があり、細かい数字を追いかけようとすると、あっという間に時間が溶けます。ページごとの滞在時間、デバイス別の内訳、時間帯別の推移……。見ているだけで満足してしまい、実際の改善につながらないことがよくあります。

もうひとつは、逆に数字をまったく見ずに、感覚だけで判断してしまうタイプです。「最近、問い合わせが減った気がする」「このページ、見られていないんじゃないか」といった印象だけで判断すると、実際には問題のない部分に手を入れてしまい、本当の課題を見過ごすことになりがちです。

どちらのタイプにも共通するのは、「何のために数字を見るか」が決まっていないことです。まずは、最低限押さえておきたい数字から見ていきます。

最低限見るべき数字は、そう多くありません

アクセス解析で毎回チェックすべき項目は、実はそれほど多くありません。次の4つを押さえておけば、サイトの状態はおおむね把握できます。

この4つのうち、特に見落とされがちなのが最後の「ゴールへの到達数」です。訪問数が増えても、問い合わせにつながっていなければ、集客としては課題が残っている状態です。逆に、訪問数がそれほど多くなくても、着実に問い合わせにつながっているなら、そのサイトはきちんと機能していると言えます。

フォロワーやPVだけを追う危うさ

SNSのフォロワー数や、サイトのPV(ページビュー)数は、分かりやすく増減が見える数字なので、つい注目してしまいます。ただ、これらの数字だけを追いかけるのは危うい面があります。

フォロワーが増えても、実際の来店や問い合わせにつながっていなければ、事業としての効果は限定的です。PVが伸びていても、その多くが目的のページにたどり着く前に離脱しているなら、集客としては課題を抱えたままということになります。

フォロワー数やPVは、いわば「入り口の広さ」を示す数字です。大事なのは、その入り口から入った人が、最終的にどこまでたどり着いているかです。入り口の数字だけを見て一喜一憂するのではなく、その先の行動まで含めて見る習慣をつけることをおすすめします。

数字を「次の一手」に変える読み方

数字は、眺めているだけでは意味を持ちません。「先週・先月と比べてどう変化したか」「その変化はなぜ起きたのか」という視点で見て、はじめて次の判断材料になります。

たとえば、あるページのアクセスが急に増えていたら、その原因(SNSでの紹介、検索順位の変化、広告の配信など)を確認します。逆に、問い合わせが減っていたら、流入元やよく見られているページに変化がないかを確認します。原因が分かれば、うまくいっている要因を伸ばす、うまくいっていない部分を直す、という具体的な次の一手につながります。

逆に、原因を確認せずに「数字が悪かったから、とりあえずデザインを変えてみよう」といった対応は、当たることもありますが、外れることも多く、同じ失敗を繰り返しやすくなります。

「点」ではなく「線」で見る

もうひとつ大事なのが、1回きりの数字ではなく、時系列の変化で見ることです。ある週の訪問数だけを見て「増えた」「減った」と判断すると、たまたまの変動に振り回されがちです。前週・前月・前年の同じ時期と比べる、あるいは数週間の推移をならして見る、といった見方をすると、本当に意味のある変化なのか、単なるブレなのかを見分けやすくなります。

特に、季節や曜日によって数字が動きやすい業種(飲食・観光・イベント関連など)では、単月の数字だけで判断すると誤った結論を出しやすくなります。同じ時期の過去データと並べて見る習慣をつけてください。

ツールに振り回されないために、先に決めておくこと

アクセス解析のツール自体は、Googleアナリティクスをはじめ無料で使えるものが多く、導入のハードルは高くありません。ただ、ツールを入れただけでは、数字に振り回される状態から抜け出せません。

おすすめしたいのは、ツールを開く前に、「今日は何を判断したいのか」を先に決めておくことです。「先月の問い合わせが増えたか減ったかを確認したい」「新しく作ったページが読まれているか確認したい」というように、見る目的を決めてから数字を見ると、必要な数字だけを見て、必要な判断だけを下せます。

なお、「良い数値の基準」は業種や事業の規模によって大きく異なります。同じ訪問数でも、店舗のサイトとBtoBのサイトでは意味合いが変わりますし、同じ会社でも、シーズンやキャンペーンの有無で数字は変動します。他社の数値と単純に比較するより、自社の過去の数字と比較しながら、変化の傾向を見ていくほうが実務的です。


まとめ — 数字は「判断のための材料」として使う

アクセス解析は、細かく見すぎても、まったく見なくても、うまく活用できません。まずは訪問数・流入元・よく見られているページ・ゴールへの到達数という、最低限の4つを押さえること。そして、数字を眺めるだけでなく、「なぜその数字になったか」まで考えることが大切です。

「アクセス解析は入れているけれど、正直どう読めばいいか分からない」という段階でも、ご相談いただければ、現状の数字を一緒に確認するところから始められます。集客そのものに課題を感じている方はホームページの集客が伸びない原因と、改善の順番の記事も、あわせてご覧ください。VECTでは、数字の見方の整理から改善の実行まで、アクセス解析・データ分析のサービスとして対応しています。

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